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恋花火***Special Starmine
第3章 イケメンですか?
「菜月〜帰ろ〜」


部活が終わって、グラウンド整備を終えたタケルが来た。


「あとこれ片すだけ?」

「うん。」

「貸せ。俺やる。」

「え?いいよ大丈夫。」

「また鼻潰れたら困る。」

「じゃぁよろしく。笑」


タケルも背が高いから、梯子がなくてもひょいひょい難なく重いものもロッカーにしまえる。


いいなぁー


「今からでも背って伸びるものなのかなぁ」

「伸ばしたいの?」

「うん。」

「えーこのまんまでいいじゃん。」

「だって不便なんだもん。」

「ミニサイズ希望。だってジャストフィットすんだもん。」


おもむろに後ろからギュッてされる。


…私も、タケルに抱きしめられるとしっくりくる。


すごい安心する。


「…人来るかも…」

「ちょっとだけ。」


誰もいない部室でキスしてたら


キイっと音がして、ドアが開いた。


「…部室でそーいうことしないでよ。マジでうざい。」


立ってたのは美波だった。


「あ、わりー。」

「どんだけ溜まってんの?」

「お年頃だからねぇ」

「バカみたい。いつもくっついてて飽きないの?」


タケル切れちゃうんじゃないのってくらい美波の言葉はキツかった。


だけどタケルは上手に交わして、なんとか事なきを得たけど…


「そんな浮かれてちゃ春季大会レギュラー怪しくない?」


美波は更に挑発してくる。


「どうだろうなー」

「無理だと思うよ。だって膝だってさ…」

「美波!」


…思わず、大きな声を出してしまった。


「…なによ。」

「あ、いや…なんでもない…」

「なんでもないなら名前呼ばないでよ。」

「…ごめん。」


そのまま美波は、強い音を立ててドアを閉め


部室を出て行った。
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