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恋花火***Special Starmine
第1章 春うらら
茜先輩はそのクッキーを嬉しそうに眺めていた。
……もしかしてあげるのかな?
とか思っていたら、ちょうど階段を登ってきた陸先輩に遭遇。
「あ、陸。これあげる。」
「なに?」
「クッキーみたいな?」
「みたいってあやふやかよ 笑」
陸先輩は相変わらず、破壊力抜群の笑顔を振りまいて
ここにいる私たちだけじゃなくて
そこらへんに居合わせた女子のハートを掴んでいる。
その証拠に、ぽーっとなってる女の子が続出。
「やっぱり付き合ってんのかなぁ?」
「かもね。」
そんなコショコショ話も聞こえてくる。
「…ハッキリ聞いた方よくない?」
「え!無理!無理無理無理無理!」
騒いでいるのは、ピカピカの制服を着ている一年生の女の子たち。
勇気あるなぁ〜とか感心してたら
「あのっ!」
その中の、前髪をぴょこんとゴムで結わえた女の子に話しかけられた。
しかも目線が茜先輩じゃなく、私。
「サッカー部のタケル先輩と、えっと……」
「あ、松下菜月と申します…」
「菜月先輩はお付き合いされてるんですか!?」
まさかの私たちへの質問でビックリ。
ほんとにビックリした。
「付き合ってる」
私が言うよりも先に、タケルが返事をした。
「あ、そうなんですか…」
返事を聞いて、あからさまにガッカリしている一年生。
陸先輩じゃなくて、まさかタケルのこと聞かれるなんて思ってもみなかった。
その子達は、「元気出せー」とか、「諦めるの?」とか言いながら立ち去って行って
私はその後ろ姿を、呆然と眺めていた。
……もしかしてあげるのかな?
とか思っていたら、ちょうど階段を登ってきた陸先輩に遭遇。
「あ、陸。これあげる。」
「なに?」
「クッキーみたいな?」
「みたいってあやふやかよ 笑」
陸先輩は相変わらず、破壊力抜群の笑顔を振りまいて
ここにいる私たちだけじゃなくて
そこらへんに居合わせた女子のハートを掴んでいる。
その証拠に、ぽーっとなってる女の子が続出。
「やっぱり付き合ってんのかなぁ?」
「かもね。」
そんなコショコショ話も聞こえてくる。
「…ハッキリ聞いた方よくない?」
「え!無理!無理無理無理無理!」
騒いでいるのは、ピカピカの制服を着ている一年生の女の子たち。
勇気あるなぁ〜とか感心してたら
「あのっ!」
その中の、前髪をぴょこんとゴムで結わえた女の子に話しかけられた。
しかも目線が茜先輩じゃなく、私。
「サッカー部のタケル先輩と、えっと……」
「あ、松下菜月と申します…」
「菜月先輩はお付き合いされてるんですか!?」
まさかの私たちへの質問でビックリ。
ほんとにビックリした。
「付き合ってる」
私が言うよりも先に、タケルが返事をした。
「あ、そうなんですか…」
返事を聞いて、あからさまにガッカリしている一年生。
陸先輩じゃなくて、まさかタケルのこと聞かれるなんて思ってもみなかった。
その子達は、「元気出せー」とか、「諦めるの?」とか言いながら立ち去って行って
私はその後ろ姿を、呆然と眺めていた。