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恋花火***Special Starmine
第4章 星に願いを
「…タケル」

「なに?」


今日のタケルは、すごい優しい。


まるでお母さんみたい…。


「抱っこして。」


そう言う私を笑い


いつもみたいに、抱きしめてくれる。


…無理。


これを手放せと言われても


無理だよ。


「…嫌だ。離れたくない…。」

「なんで離れることになってんの 笑」

「だって私の大好きな人っていなくなるもん…」


お父さんお母さん


私、やっと見つけた親友に嫌われちゃったんだよ


こんな嫌われ者があなたたちの娘でごめんなさい…


「タケルもごめん。」

「なにが?」

「彼女が嫌われ者って嫌でしょ?」

「別に。つーか別に嫌われてなくない?」

「だって…」

「美波のこと?」


聞きにくいこともストレートかましてくる。


それがタケル。


「大丈夫だよ」


また、根拠のない言葉をタケルは言ってくる。


「大丈夫じゃないもん。」

「俺が大丈夫つったら大丈夫なんだよ。」


重なった唇


タケルの唇は冷たかった


それだけで少し


頭が冷静になれたような気がした。


どちらからともなく、舌を絡めて


手を繋いだ。


「…風邪じゃないならエッチしたい…」

「大丈夫なのかよ」

「大丈夫。私が大丈夫って言ったら大丈夫なの。」

「台詞パクんなよ」


ご要望どおり


タケルは私を抱いてくれた。


丸ごと包んでくれるその体温に


心の底から癒された。











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