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恋花火***Special Starmine
第5章 恋する乙女
レンが起用されてからは、こちらの攻撃力はグンと上がった。


まず陸先輩がバランス見て上がっていって


そこにタケルがガーッと駆け上がる。


真ん中にはレンが走り込んでいて、


タケルがシュートすると勘違いしてる敵陣を他所に


陸先輩はレンにパス〜シュートみたいな?


「よっしゃぁぁぁ一点!あっ!すいません!」


ミカコちゃん面白い笑


見かけによらず体育会系というギャップが素敵。


タケルはファール誘うのが格段に上手くなってるし。


FKに持ち込んで、陸先輩が決めるっていう。


試合は2-1で勝った。


「やっぱMFはレンじゃないと!」

「うん。」


美波は言葉少なだったけど、レンの活躍に喜んでるみたいだった。


「なつきちゃーん」


ヘロヘロになったタケルがベンチに帰ってきた。


「タケル珍しく疲れてるね。」

「だって暑い……」


それもそのはず、今日は青空が広がり、そして気温もグングン上昇中。


「というわけでちょっとこっちにおいでやす」

「なんでしょ?」


タケルに言われて、スタンド裏に連れてかれた。


「アイシング頼みます。」

「脚…痛いの?痛むの?」

「そんなんじゃねー。暑いから冷やして。」


暑さのせいにしてるけど…違うよね?


脚のアイシングをするためにテーピングを取る。


すると膝が腫れてることに気が付いた。


「ねぇ…痛いんでしょ?」

「痛くねー」


タケルは痛くても痛いって言わない。


周りが気付いてストップかけなきゃ、走れなくなるまで走りそう。


「…ねぇ、明日は出ない方いいんじゃない…?」

「言われると思った。だけど俺は出ます。絶対出ます。」


アイシングしてたら、膝の腫れは引けてきたように思う。


「…出たいなら、今日リハビリの先生のとこ行こ?」

「そのつもり。」

「私も行く!」

「ご自由にどーぞ。」


そう言って立ち上がったタケルは少し顔を歪めてて


やっぱり痛いんだなと思った。
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