この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋花火***Special Starmine
第6章 VICTORY
PKになり、みんなはもう勝つ気満々。


一方私はというと


「…もうこれ負けたかも…」

「なに言ってるの菜月ちゃん!?」


だって


タケルがメンバーに入ってる時点でもう…


FKが不得意なタケル。


自分でも豪語するほど苦手なFK…


しかも最悪なことに、タケルのシュートで明暗が別れる展開…


「みんなごめん!!」


タケルがシュートを放つ前にみんなに謝っておく。


「大丈夫だよ菜月ちゃん。ほら見て。タケル君のこと信じよう。」

「無理です。泣」

「絶対決めてやるって思ってるよ。きっと。」


プレッシャーに弱くて


試合直前には顔面蒼白なタケルが


今日はピッチの上で


最高の仲間とともに


シュートを打つ直前、タケルがチラッとこっちを見た。


なんとなく目が合い、タケルが笑った気がした。


タケルは踏み込み


右足をボールに当てた。












ピーーーーー!



ホイッスルが高らかに空に鳴り響いた。


「優勝だ!」


一斉にピッチもベンチも歓声に包まれた。


「菜月ちゃん!勝ったよ!!」

「嘘でしょ…」

「ほんと!きゃー!!」


茜先輩は涙を流して喜んでいた。


ピッチを見ると


陸先輩が泣いていた。


初めて見る陸先輩の涙。


みんながうれし涙を流す中で


タケルだけがただ一人涙を流さずに立ち尽くしていた。


「タケル!」


話しかけてもまだボーッとしてる。


「ねぇ脚は!?大丈夫!?」

「え?あぁ、うん…」


みんなが勝利を喜んでいるのに


タケルはちっとも嬉しそうじゃない。


どうしたのかと思ってたら、一言。


「陸先輩引退すんの嫌だ…」


そう言ってワァワァ泣き出した。


「タケル!」

「陸先輩〜」


二人は抱き合って泣いてた。


それを見て


私も、泣いた。


/72ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ