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優しい愛には棘がある
第1章 ご注文はイケナイ遊戯
心咲の肩に、大ぶりの布が被さってきた。
消化不良の心咲の足が、小さくたわんだ。
「わ、今ので感じた?」
「べっ、つに……」
心咲は、自分の身体をくるんだブランケットを手繰ぐり寄せて抱き締める。
「…………」
「すまねぇ、怖い思いさせて」
「え……?」
「この間の写メ、消させたから。あれ残してどうこうってんじゃなくて、心咲って、こういうの向いてるっつーか……今までまじで嫌がる女もいたけど、お前の撮られてる時の顔、たまんなくって、あたしも止めなかったんだ」
「……意地悪ですね」
「けど、こういうことそろそろやめる。潮時かも知んねぇ。そのブランケットの持ち主とは、昼間別れてきた」
「えっ?!」
「お前の所為だぞ」
「…………」
「妬いた?」
心咲は首を横に振る。
こんな隠れ家があるくらいだ。いかがわしい仕掛けや玩具が、至れり尽くせり揃っている。
今更、皐月達の交流関係如何で、さして衝撃は受けない。