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優しい愛には棘がある
第2章 Moon crater affection
足首を秘口に押し当てて、立てた膝に乳房をうずめる。
ローテーブルに残ったいづるのとった体勢は、されど気休めに過ぎない。
「由多香……。貴女もご覧なさい。貴女を裏切るわけではないのよ。私は由多香が一番可愛い。貴女だけを愛してる。……だけどね、貴女をよがらせる道具を調整するのも、恋人である私の役目なの」
「ええ、分かってる。佐和……大好きよ……」
佐和が由多香を鎖からとき、恋人の肩を優しく抱いた。
いづるはシーツにくるまる叔母の視線を浴びせられながら、寝台から戻ってきた佐和の愛撫に身を固くする。
一糸まとわぬいづるの肢体を物色してゆく女の手。佐和の唇が乳首を吸い上げ、力ずく割られた脚の間で慄く体内への扉が、指の腹に水音を送る。
くちゅ……ぴちゃっ…………
「許せないこと」
「はぁっ、……」
「由多香を抱いてこんなになるなんて、……そう。そうねぇ、いづる、私にいたぶられたかったんでしょう」
「んんっん……」
自由の利かない腕を胴に結んだまま、いづるは口にねじ込まれてきた佐和の指を咥え込む。自分自身の体液を嚥下した。