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優しい愛には棘がある
第3章 Fairy land
作り物の荊の鞭を、振り上げる。
柔らかな肉叢を打つ度に、苦艱の喘ぎが空気を揺らす。
なしろは、咲優の肉づきの良い尻の膨らみをなぶり倒していた。
巨大な白詰草に跪いた裸体の女は瑕疵だらけの臀部だけを突き出して、台座を支える柱の溝に繋がれていた。両の手首が血の色のロープに羈束されている。
びゅっ……ばしぃぃっ…………
小気味良い音が空気を破り、また、女に真新しい責め苦を刻んだ。
「あ"ゔぅっ……んっ、ん、あっはっあぁぁ、あん、あぁぁっ……!」
「ふふ。咲優ってばカワイ。下のお口から、涎がだらしなくこぼれているわよ。……痛くて泣いちゃってるんじゃないでしょうね?」
軟膏でやわらげては壊し、壊してはやわらげを繰り返した咲優の白い柔肌は、若干の厚みを帯びている。
なしろは割れ目の周りを指でなぞった。
「あっ……あん、なしろ様ぁっ……」
「なぁに?味見して涙だったら、やめてあげようとしてるんだけど……」
なしろは露出した前方の穴に指を落とし、無色のとろみを掬い取る。
咲優の肩に腕をかけ、耳許で水音を立てながら、なしろは無味のそれを口に含んだ。