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優しい愛には棘がある
第1章 ご注文はイケナイ遊戯
「クリのアップも撮っとくぜー。お汁が泉ほど溢れ出ててまじ可愛い。待ち受けにしてぇ!」
「ほらほら、良いだろ?あたしらストレス溜まってたんだ。てめぇもどうせ溜まってんならよ、お互い楽しんでパーッとしようぜ、パーッと」
「カツアゲより平和的だな。ああたまんねぇっ、こいつもっと泣かせてぇ!!」
「あっ、はぁっ、あああんっ……」
心咲から、恐怖心も吹っ飛んでいた。
不条理な辱しめに魅了されてゆく。生死さえ彷徨うようなこの感覚に、もっともっと溺れていっても構わない気さえしている。
皐月達は、外見こそいかついが、悪い人間には見えない。
心咲はマゾヒストを自覚したことはないが、同時にセックスというものも始めてだ。
被虐的な性癖を、今始めて自覚したところで、別段不思議ではあるまい。