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快楽の館
第8章 【第8章】お別れ
「外はすっかり晴れましたね…」
食事を取っていると、ミカコさんは寂しそうに窓の外を見た。
「リオさん、とてもよかったわ…。このあと帰るのでしょう…?」
私も名残惜しいがうなづいた。
携帯電話には彼からのメールが来ていた。
「やっと晴れたね。車で迎えに行くから、最初の駐車場まで来れるかな?」
『この山の下の駐車場に戻りたいのですが…』
「あぁ、それなら歩いて15分くらいで着くわ。アンナとヒトミが案内してくれるわよ」
土砂降りでわからなかったが、意外と近くにあるらしい。
私は荷物をまとめに自分の部屋に戻った。