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一族の恥
第1章 お母さんへ
綾香にはな。
母親と、娘がおったんよ。
みんなで一緒に暮らしてたんよ。
母親はだいぶ年いっとって、何年も前からボケとってな。
クソ垂らしてな、ときどき意味わからんこと叫ぶんよ。
夜は綾香おらんし、昼間は寝なあかんから、母親のことは綾香の娘のアンナが中学にも行かんと世話しとった。
アンナはな、綾香とおんなじ色に髪を染めとってな。
ときどきおんなじような雰囲気の友達らと出歩いたりしてたけど、料理のでけへん綾香のかわりにぼくのメシをいつも作ってくれててん。
多感な年頃やから普段はぼくのこと無視すんねんけど、綾香がおらんとこではぼくの膝の上に乗ってきて、首筋に絡み付いて「パパ、だーいすき」ゆうて甘えてくるような可愛い子やってんで。
母親と、娘がおったんよ。
みんなで一緒に暮らしてたんよ。
母親はだいぶ年いっとって、何年も前からボケとってな。
クソ垂らしてな、ときどき意味わからんこと叫ぶんよ。
夜は綾香おらんし、昼間は寝なあかんから、母親のことは綾香の娘のアンナが中学にも行かんと世話しとった。
アンナはな、綾香とおんなじ色に髪を染めとってな。
ときどきおんなじような雰囲気の友達らと出歩いたりしてたけど、料理のでけへん綾香のかわりにぼくのメシをいつも作ってくれててん。
多感な年頃やから普段はぼくのこと無視すんねんけど、綾香がおらんとこではぼくの膝の上に乗ってきて、首筋に絡み付いて「パパ、だーいすき」ゆうて甘えてくるような可愛い子やってんで。