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一族の恥
第1章 お母さんへ
確かに、昨日、ぼくは酒を飲みすぎてたんや。
綾香に対してカッとなったんは悪かった。
なんぼ包丁向けられたからって、必死になって奪い取って、それを突き返したらあかんわな。
ほんで、刺してみ言われたからってほんまに刺したることはなかったよな。
でも、借金で首回らんでどないしようとか言うてな、ぼくが康生のために毎月がんばって貯めてた金にまで手ぇつけようとしてんで?
俺がおんのにどっかのホストに貢いで給料まるまるすっとばした自分が悪いくせにな。