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一族の恥
第1章 お母さんへ
なあ、お母さん。
ぼくには分からんのや。
あの女はいま、看護師になったらしいな。
そら、ずっと後悔しとってんからな。
1年かけて探したんや。職場まで見に行った。
評判ええみたいやで、自分被害遭ったとき入院した病院でお世話になった看護師さんに憧れて自分も医療の道を志した、言うてな。
康生にしたことなんか、これっぽっちも覚えてない様子で、にっこにこ愛想振り撒いとったわ!
なあ、お母さん。
なんであの女は、社会的に生き続けることが出来るんやろう?
したことは、ぼくとなんら変わらんはずやのにやで。
ぼくには分からんのや。
あの女はいま、看護師になったらしいな。
そら、ずっと後悔しとってんからな。
1年かけて探したんや。職場まで見に行った。
評判ええみたいやで、自分被害遭ったとき入院した病院でお世話になった看護師さんに憧れて自分も医療の道を志した、言うてな。
康生にしたことなんか、これっぽっちも覚えてない様子で、にっこにこ愛想振り撒いとったわ!
なあ、お母さん。
なんであの女は、社会的に生き続けることが出来るんやろう?
したことは、ぼくとなんら変わらんはずやのにやで。