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一族の恥
第1章 お母さんへ
 ぼくはなんも言わんと、射精の波が来るまで腰を振って、一番高まったときに里奈子の一番奥んとこで動きを止めた。
 止めざるを得んかったっていったほうが正しいんかな?
 だって里奈子のやつ、器用にぼくの腰に両脚巻きつけて、離さへんようにしとってんから。

 せやからぼくな、精液が里奈子の奥へ奥へ届くようにな、なんべんも深く腰を打ち付けたった。


 里奈子は肩で息してた。
 ぼくは里奈子を抱きしめてたから、ぼくのむねと里奈子のむねがくっついててな。
 くっついた胸にな、里奈子の鼓動が響いてたわ。
 里奈子の心臓といっしょにな、ぼくのチンコも脈打ってた。



 引き抜いてすぐ立ち上がって、制服のズボンが汚れてるのんに気付いて、めっちゃ焦ったわ。
 汚して帰ったらお母さんに負担かけるやろ?



 里奈子もすぐ立ち上がって、ほこり払ってるぼくの横で黙ってパンツ履いてた。

 中に出したことはなんも言わんかった。
 殴ったことも無理矢理やったこともなんも言わんかった。


「里奈子、なんも悪くないよね?」


 とだけ、別れ際に言われたけどな。


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