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一族の恥
第1章 お母さんへ
あのあと、どうやって家帰ったんか、覚えてへんねん。
気付いたら路肩で吐いてて、タクはおらんかった。
ひたすら歩いたような気がするわ。
家帰ったら、里奈子がぼくの部屋で寝とった。
お母さんと龍二はどこにおったんやろう。
もう、あんま覚えてへんわ。
里奈子は康生とひっついて寝とった。
タオルケットとったら、里奈子はノーブラのタンクトップで、下は子供みたいな綿のパンツだけ着けとった。
手術のあとやからか、汚れへんようにするやつ股のあいだに挟んどって、もっこりしてたわ。
ぼくな、ちっさい声で「里奈子」て呼んだ。
里奈子はすぐ目ぇあけたんやで。
裕太とおんなしような、ほっそい目をな。
「痛かったか」て聞いた。里奈子は首を横に振った。
「怖かったか」て聞いた。里奈子は首を横に振った。
最後に聞いた。
「俺のこと好きか」て。
里奈子はうすく開いた瞼の隙間から、ぼくを見てた。
じーっと、まっすぐにな。
里奈子の上に覆い被さってるぼくの股間に手ぇ伸ばして・・・
傷だらけの手ぇ伸ばして、触ろうとして、途中でベッドの上に落ちた。
顔上げたら、もう、里奈子の瞼は開いてなかった。
ただ、康生とくっついて、静かな寝息立てとった。
気付いたら路肩で吐いてて、タクはおらんかった。
ひたすら歩いたような気がするわ。
家帰ったら、里奈子がぼくの部屋で寝とった。
お母さんと龍二はどこにおったんやろう。
もう、あんま覚えてへんわ。
里奈子は康生とひっついて寝とった。
タオルケットとったら、里奈子はノーブラのタンクトップで、下は子供みたいな綿のパンツだけ着けとった。
手術のあとやからか、汚れへんようにするやつ股のあいだに挟んどって、もっこりしてたわ。
ぼくな、ちっさい声で「里奈子」て呼んだ。
里奈子はすぐ目ぇあけたんやで。
裕太とおんなしような、ほっそい目をな。
「痛かったか」て聞いた。里奈子は首を横に振った。
「怖かったか」て聞いた。里奈子は首を横に振った。
最後に聞いた。
「俺のこと好きか」て。
里奈子はうすく開いた瞼の隙間から、ぼくを見てた。
じーっと、まっすぐにな。
里奈子の上に覆い被さってるぼくの股間に手ぇ伸ばして・・・
傷だらけの手ぇ伸ばして、触ろうとして、途中でベッドの上に落ちた。
顔上げたら、もう、里奈子の瞼は開いてなかった。
ただ、康生とくっついて、静かな寝息立てとった。