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星の島で恋をした【完結】
第18章 《十八》
リクハルドのその一言にセルマは我慢していた気持ちがあふれ出した。だけどぶつけたところで仕方がないと分かっていたから一旦、のみこんだ。
「舟が来た」
嬉しそうにも取れるその声に一度はどうにか我慢出来た気持ちがあふれ出し、今度は耐えられなかった。
顔を上げ、リクハルドの金色の瞳を睨み付けた。微妙に合わない視線。だけどいつもと変わらぬ様子に見えて、ますます腹が立ってきた。
あふれ出る想いをどうすればいいのか分からず、セルマはリクハルドの頬を叩いていた。
「リクハルドの、馬鹿っ!」
黒一色の島に乾いた音が響き渡った。
その勢いのままセルマは舟に飛び乗った。
「舟が来た」
嬉しそうにも取れるその声に一度はどうにか我慢出来た気持ちがあふれ出し、今度は耐えられなかった。
顔を上げ、リクハルドの金色の瞳を睨み付けた。微妙に合わない視線。だけどいつもと変わらぬ様子に見えて、ますます腹が立ってきた。
あふれ出る想いをどうすればいいのか分からず、セルマはリクハルドの頬を叩いていた。
「リクハルドの、馬鹿っ!」
黒一色の島に乾いた音が響き渡った。
その勢いのままセルマは舟に飛び乗った。