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星の島で恋をした【完結】
第11章 《十一》
*
どうしてこんなことになっているのだろうか。
セルマは男の膝の上に乗せられていて、逃げられないようになのか、腰を抱えられていて動けない。
「ほら、口を開けろ」
「…………」
開けろと言われてもと戸惑っていると、男はセルマの口の端から指を突っ込み、口内を指でかき回した。男の指がセルマの口の中を巧みに刺激していく。
「ん……ふぅ」
「誘ってるのか?」
「や……、めて」
「食わせてやるって言うのに開けないからだ。強情だな。口移しで食わせるぞ」
膝の上というだけでも耐え難いのに、口移しでだなんて、とんでもない。
「自分で食べられる!」
「それなら、膝の上でいいだろう?」
「落ち着いて食べられないから嫌だ」
「注文が多いな」
セルマの言葉に男はため息を吐き、渋々といった様子でようやく降ろしてくれた。とはいえ、男の膝の上から足の間に抱えられている格好になっただけで、未だに男の腕の中だ。膝の上よりマシになったというだけで、落ち着かない。
「一人で食べたい」
「嫌だ。俺がこうしたいんだ」
昨日の今日で男の態度の変わりようにセルマは戸惑った。
なんで急にこんなにも激甘になってしまったのだろう。
男の腕の間から抜けようとしたが、それを許してくれなかった。
「俺の腕の中から抜け出るのなら、口移しで食わせるぞ」
「なっ……!」
なんでそんな極端な選択肢しかないのかと文句を言いたかったが、本気でやりそうだったから、セルマは仕方なく男の腕の中にいるということを選んだ。
「そう、大人しく俺の腕の中にいればいい」
納得できなかったが、男の腕の中にいるということ以外は自分で食べることができたので、気にしないことにした。
男が用意してくれた料理はやはりセルマの口に合い、戸惑いを覚えた。
しかも男の腕の中はひどく居心地がいい。
どうしてこんなことになっているのだろうか。
セルマは男の膝の上に乗せられていて、逃げられないようになのか、腰を抱えられていて動けない。
「ほら、口を開けろ」
「…………」
開けろと言われてもと戸惑っていると、男はセルマの口の端から指を突っ込み、口内を指でかき回した。男の指がセルマの口の中を巧みに刺激していく。
「ん……ふぅ」
「誘ってるのか?」
「や……、めて」
「食わせてやるって言うのに開けないからだ。強情だな。口移しで食わせるぞ」
膝の上というだけでも耐え難いのに、口移しでだなんて、とんでもない。
「自分で食べられる!」
「それなら、膝の上でいいだろう?」
「落ち着いて食べられないから嫌だ」
「注文が多いな」
セルマの言葉に男はため息を吐き、渋々といった様子でようやく降ろしてくれた。とはいえ、男の膝の上から足の間に抱えられている格好になっただけで、未だに男の腕の中だ。膝の上よりマシになったというだけで、落ち着かない。
「一人で食べたい」
「嫌だ。俺がこうしたいんだ」
昨日の今日で男の態度の変わりようにセルマは戸惑った。
なんで急にこんなにも激甘になってしまったのだろう。
男の腕の間から抜けようとしたが、それを許してくれなかった。
「俺の腕の中から抜け出るのなら、口移しで食わせるぞ」
「なっ……!」
なんでそんな極端な選択肢しかないのかと文句を言いたかったが、本気でやりそうだったから、セルマは仕方なく男の腕の中にいるということを選んだ。
「そう、大人しく俺の腕の中にいればいい」
納得できなかったが、男の腕の中にいるということ以外は自分で食べることができたので、気にしないことにした。
男が用意してくれた料理はやはりセルマの口に合い、戸惑いを覚えた。
しかも男の腕の中はひどく居心地がいい。