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激情パラドックス
第2章 小悪魔の囁き
「あいつモテるじゃん……?やっぱテクあんのかな、とかさ。クンニとか……良かったりした?」
はぁ……自己嫌悪だが、嫉妬が止まらず変なこと言ってしまう自分が情けない。
「松原さん、やっぱり嫉妬してくれてるんだ……?嬉しいな」
「……くそっ、ばーか。妬いてるよ。悪いか!ムカつくんだよ、伊藤の方が俺より先に美弥とヤッてたとか」
「可愛い……。あのね、心配しないで。セフレとはキスもしないし舐めさせないの、私」
「え……、そう……なんだ……?」
なんかすげぇ喜んでる俺がいる。こんなことで、この程度で。バカかよ。
「でも伊藤くんすっごいエッチだよ。一晩で何回イッたかなぁ?」
やめろ……想像させるようなこと言うなよ!!
「あー、怒ってる。でもさ、松原さん何も言えないでしょ?自分は彼女とさーんざんいろんなこと、してたんでしょ……?」
そう言われれば、そうだ。
「そうだな……ごめん。……もう過ぎたことは言わないようにするからさ、他の男とはしないでくれよ?俺、もうやだ、美弥が他の男とするの」
「うん……松原さんもだよ?元カノとも……もうダメだよ……?」
「わかった」
伊藤のことは頭から追い払おう。さくらのことも……。俺は美弥の足の間に顔を埋め、飢えているかのようにむしゃぶりついた。わざと音を立てて吸い、荒立てる。大きな喘ぎ声と愛液まみれの美弥が絶頂を迎え渦を巻いて腰を浮かすまで、指と口で激しく攻め続けた。

「……っ、すごい……っ、よぉっ……」
「指と口だけでイッちゃったんだ……?ヒクヒクしてるよ……?」
「うん……松原さんだから……、すっごい感じるの……」

早いとこさくらときちんと別れて、この部屋に残ってるものも受け渡さなければ。一日も早く、美弥ときちんと付き合えるようにしなければ。俺はこの子を大切にする。他の男になんか渡すもんか――そう心に決め、俺は美弥の中に再び、ペニスを埋めた。
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