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花咲く夜に
第5章 交錯
『……あっ、
それは傲慢かな?……
癒してあげたい、かな』
『………何だ……
姉ちゃんアイツをめちゃめちゃ好きなんじゃん……』
拓海は落胆の声を出す。
『何だよ〜〜〜……』
『えっ?どうしたの?』
『何でもないよ(苦笑)
ならさぁ、
普通にそのままで良いんじゃないの?
何でめぐるが混乱するわけ?』
『………だって、』
『何』
『傷が計り知れないから………
色々あって辛いだろうって悲しくなった』
『………ふーん。
それいっそアイツに言っちゃえば?』
拓海は焼き餅から投げ遣りに言う。
『それに、
誰でも何かはあるんじゃないの?』
俺だって、と言いそうになり拓海は慌てて止めた。
(俺だって血の繋がってないお前のことが、
昔から好きだったんだから……
20年強も拷問だぞ…………)
『………そっか……
そうだね…………私だって、こないだあんな出来事があったばかりだし。
二股されて結婚キャンセルとかね』
めぐるは口に出すと、
もう引き摺っていない自分を自覚した。
それは傲慢かな?……
癒してあげたい、かな』
『………何だ……
姉ちゃんアイツをめちゃめちゃ好きなんじゃん……』
拓海は落胆の声を出す。
『何だよ〜〜〜……』
『えっ?どうしたの?』
『何でもないよ(苦笑)
ならさぁ、
普通にそのままで良いんじゃないの?
何でめぐるが混乱するわけ?』
『………だって、』
『何』
『傷が計り知れないから………
色々あって辛いだろうって悲しくなった』
『………ふーん。
それいっそアイツに言っちゃえば?』
拓海は焼き餅から投げ遣りに言う。
『それに、
誰でも何かはあるんじゃないの?』
俺だって、と言いそうになり拓海は慌てて止めた。
(俺だって血の繋がってないお前のことが、
昔から好きだったんだから……
20年強も拷問だぞ…………)
『………そっか……
そうだね…………私だって、こないだあんな出来事があったばかりだし。
二股されて結婚キャンセルとかね』
めぐるは口に出すと、
もう引き摺っていない自分を自覚した。