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花咲く夜に
第5章 交錯
当時から明るくて楽しい子だった。周りにはいつも何人か友達が居た。

付き合ったと言っても、
一年間くらいだ。
雰囲気は変わってないけど、
唯は美しく大人の女性になっている。


『あれ?どうしたの?
貴斗くん、そんな事言うヒトじゃなかったのに(笑)』
久しぶりに話に花が咲いた。


そして、
『ちょっと時間ある?』
と唯が言い出し、
2人は近くのカフェへと入った。


『―――大丈夫なの?
旦那さん怒らないの?』

『やだ、大丈夫だよー。
ミルクレープとミルクティー。
貴斗くんは?』

『あ、じゃカプチーノ』
店員にそう告げ、
貴斗は改めて唯を見た。

『……変わらないなぁ』

『貴斗くんも。
見た目は変わらないね』

『…何だそれ、
じゃ中身は違うの』

『………うん。
貴斗くん、何か明るくなったよ』

『え、俺暗かった?』

カプチーノとミルクレープ、
ミルクティーが運ばれた。

唯はミルクレープをフォークで掬いながら、
『……うん。
あの頃、何考えてるか全く分かんなかったよ。
変に醒めてたしね』

『唯ちゃん、
キミそんなに毒舌だったっけ………』
カプチーノの苦味が喉を過ぎた。

『そういう事も、
全く言わなかったでしょ?何て言うのかな……
すごく排他的だったよ。
「俺に関わるなよ」みたいなオーラがスゴかった』


貴斗はカップを置き、
『高校生の男なんてそんなもんじゃないの?』
と息を吐いた。

『うーん……
斜に構えた子は居たけど。貴斗くんは違ってたよ。
そういうトコが気になって告白したけどね』
唯はミルクレープをパクパク食べている。

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