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花咲く夜に
第6章 決心
〔着信メール〕
差出人:jgmmagi.11.9you
『めぐる、
頼むよ。
お前しかいないんだ。
俺はもう優菜とはムリだ』
〔返信メール〕
『お願いだから、
二度とかけて来ないで下さい。
あなたは私じゃなく優菜ちゃんを幸せにしたいと言いました。ちゃんと全うしてください。
私は今、
愛する人と生活しています。
メアドも変えます、
さようなら。』
(何だこれ?
貴斗とのやり取りのわけがないし……
メアドにyouの文字がある。…雄大ってヤツか?めぐるに聞いてみよう。
見ちゃったけど)
(待てよ。
かけて来ないでってことはTELがあったのか?
だとしたら)
着信履歴をスクロールした。
めぐるは律儀なタイプで、友達や知人はきちんとフルネームで登録する。
090aabbpptt……
これか?
拓海はもう、
勢いもあって呼び出しをした。
トゥルルル……
トゥルルル……
『はいっ!めぐる?』
野太い男の声。
拓海は、
(やっぱり!
ウチに挨拶に来たアイツだ)
と確信を持つ。
『めぐるじゃなくて悪かったね』
冷たく言い放った。
『えっ?めぐるっ?え…』
拓海は閃いた。
一つ、力になってやるか。
『うちの嫁に何か用事?
めぐる今夕飯作ってんですけど?』
『えっ………
ああ、すっ、すみません!』
『今度連絡したら通報するよ?
嫁は嫌がってるからね?』
『すいませんでしたっ』
ガチャリと通話が終了した。
拓海は貴斗の部屋に戻り、『おい!
分かったぞ、
めぐるの寝言の理由!』
『んあ……』
酔って寝落ちしそうな貴斗の肩を掴み、
揺さぶる。
差出人:jgmmagi.11.9you
『めぐる、
頼むよ。
お前しかいないんだ。
俺はもう優菜とはムリだ』
〔返信メール〕
『お願いだから、
二度とかけて来ないで下さい。
あなたは私じゃなく優菜ちゃんを幸せにしたいと言いました。ちゃんと全うしてください。
私は今、
愛する人と生活しています。
メアドも変えます、
さようなら。』
(何だこれ?
貴斗とのやり取りのわけがないし……
メアドにyouの文字がある。…雄大ってヤツか?めぐるに聞いてみよう。
見ちゃったけど)
(待てよ。
かけて来ないでってことはTELがあったのか?
だとしたら)
着信履歴をスクロールした。
めぐるは律儀なタイプで、友達や知人はきちんとフルネームで登録する。
090aabbpptt……
これか?
拓海はもう、
勢いもあって呼び出しをした。
トゥルルル……
トゥルルル……
『はいっ!めぐる?』
野太い男の声。
拓海は、
(やっぱり!
ウチに挨拶に来たアイツだ)
と確信を持つ。
『めぐるじゃなくて悪かったね』
冷たく言い放った。
『えっ?めぐるっ?え…』
拓海は閃いた。
一つ、力になってやるか。
『うちの嫁に何か用事?
めぐる今夕飯作ってんですけど?』
『えっ………
ああ、すっ、すみません!』
『今度連絡したら通報するよ?
嫁は嫌がってるからね?』
『すいませんでしたっ』
ガチャリと通話が終了した。
拓海は貴斗の部屋に戻り、『おい!
分かったぞ、
めぐるの寝言の理由!』
『んあ……』
酔って寝落ちしそうな貴斗の肩を掴み、
揺さぶる。