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花咲く夜に
第8章 旅立
貴斗が出て行った日から、

4日経った。



(梅雨時期で出来る作業が少ないのもあるのかな…
考えちゃうよ。
貴斗……
何処にいるのよ……)



昭恵は「美世の前夫の病院探そうかとも思ったけどな。
タカがああ書き置きすんだから、
あんまり横槍入れんほうがいいんでねぇか」
と言う。




めぐるは夜になってから貴斗の部屋に入ってみた。


『………………』


静まり返った部屋。


めぐるはベッドに身体を投げ出した。
シーツに額を押し付ける。


タバコの匂いがする…
男くさい。

じわ、と涙が滲んだ。


〔泣きたい時は泣け。泣けないと、本当に辛くなる……〕

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