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花咲く夜に
第8章 旅立
〔あんたを本当に好きで好きで、守りたいと思うヤツが現れるかもしれないだろ〕
〔めぐる………
めぐりん〕
頭の中を、
貴斗の言葉と顔が駆け巡った。
帰って来ないと、
こんなにも辛くなるものなのだろうか……
スマホは依然通じない。
メールの返信もない。
めぐるは貴斗のベッドに潜り、
シーツをぎゅううっと握り締めた…………………………………
――――――――――
『めぐるちゃーん!居るかなー』
曽根崎優の声がする。
めぐるは台所から『はーい!』
と返事をして玄関に走って行く。
『優さん!
………こんばんは』
優は脚も全快のようで、
郵便局の制服のままだった。
翌日午後8時。
『めぐるちゃん、ちょっと良いかな?』
と表に促した。
めぐるはサンダルを突っ掛けて着いていく。
門灯の下で優は眉尻を下げて心配そうな表情をした。『あのさ、
貴斗……1ヶ月も休み届け出してるんだ。
何かあったの………?』
〔めぐる………
めぐりん〕
頭の中を、
貴斗の言葉と顔が駆け巡った。
帰って来ないと、
こんなにも辛くなるものなのだろうか……
スマホは依然通じない。
メールの返信もない。
めぐるは貴斗のベッドに潜り、
シーツをぎゅううっと握り締めた…………………………………
――――――――――
『めぐるちゃーん!居るかなー』
曽根崎優の声がする。
めぐるは台所から『はーい!』
と返事をして玄関に走って行く。
『優さん!
………こんばんは』
優は脚も全快のようで、
郵便局の制服のままだった。
翌日午後8時。
『めぐるちゃん、ちょっと良いかな?』
と表に促した。
めぐるはサンダルを突っ掛けて着いていく。
門灯の下で優は眉尻を下げて心配そうな表情をした。『あのさ、
貴斗……1ヶ月も休み届け出してるんだ。
何かあったの………?』