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花咲く夜に
第4章 衝撃
前座席シートに額をぶつけ、
めぐるは憤慨した。
『………マジで?……』
拓海は身を捩り、
貴斗とめぐるを交互に見比べながら言う。
貴斗はツーンと窓の方を向いているし、
めぐるは顔を真っ赤にして俯いていた。
『………マジなのか』
拓海は心底驚いた顔をした。
『いつからだよ……』
『……流れでね』
ポソリと溢した貴斗の言葉に、
拓海はぶちキレた。『ああ?!
流れってお前適当なのか?!』
と貴斗を掴んで胸元を締め上げた。
貴斗はされるがままで………
でも落ち着いた声で、
『そういう意味じゃない。めぐる……めぐるさんを好きになった』
と拓海の顔を真っ直ぐ見て述べた。
拓海は茫然とし、
めぐるを見た。
めぐるは………
『……拓海……
不埒かもしれないけど。
私も貴斗さんが好きなんだ……』
とはっきり伝える。
『……そうか……
そうだよな。
俺らは姉弟だもんな……………』
そのセリフに、
隠れた意味合いがあるのだが。
めぐるは気付かない。
『拓海、父さんと母さんには言わないで。
あんな事があった後だから、余計に心配するから…
姉ちゃんは元気にやってるから大丈夫って話してよ』
めぐるは憤慨した。
『………マジで?……』
拓海は身を捩り、
貴斗とめぐるを交互に見比べながら言う。
貴斗はツーンと窓の方を向いているし、
めぐるは顔を真っ赤にして俯いていた。
『………マジなのか』
拓海は心底驚いた顔をした。
『いつからだよ……』
『……流れでね』
ポソリと溢した貴斗の言葉に、
拓海はぶちキレた。『ああ?!
流れってお前適当なのか?!』
と貴斗を掴んで胸元を締め上げた。
貴斗はされるがままで………
でも落ち着いた声で、
『そういう意味じゃない。めぐる……めぐるさんを好きになった』
と拓海の顔を真っ直ぐ見て述べた。
拓海は茫然とし、
めぐるを見た。
めぐるは………
『……拓海……
不埒かもしれないけど。
私も貴斗さんが好きなんだ……』
とはっきり伝える。
『……そうか……
そうだよな。
俺らは姉弟だもんな……………』
そのセリフに、
隠れた意味合いがあるのだが。
めぐるは気付かない。
『拓海、父さんと母さんには言わないで。
あんな事があった後だから、余計に心配するから…
姉ちゃんは元気にやってるから大丈夫って話してよ』