この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
花咲く夜に
第4章 衝撃
拓海はショックから、
しばらく押し黙った。
が、
突如顔を上げた。
『お前!
葛城貴斗。
まさか他に隠してる女いねーだろうな??』
と詰め寄る。
『……いないよ』
『本当だな?』
『ああ。……本当だ』
『めぐるを絶対に泣かすなよ。
1度でも泣かしたら、……俺はお前を殺す』
『拓海!
物騒なことを言わないで』
『……分かった、
約束する』
貴斗はそう呟いた。
震える左手を拳に握って……。
―――――――――
『じゃあ、
また…連絡は入れてくれよ』
拓海は帰路につく前に、
めぐるに念を押した。
『うん!
メールするから。
父さんと母さんにも宜しく言っといてよ』
『ああ。
じゃあな』
と青い車は葛城宅から出て行った………
道中、
拓海は悔し涙を堪えた。
(くっそ……
そりゃ俺は弟だよ?
そりゃそうだけど!
何であんなヤツなんだよっ絶対何か裏があるに決まってる……)
敗北から、
悔し紛れに貴斗を恨んだ。(アキちゃんから聞き出してやるっ)
………人懐っこい拓海は、昭恵の携帯番号を聞き出していた。
「家族なので緊急時に!」と言うと昭恵は心良く教えてくれた。
嫉妬と恨みからのこの行動が、思いもよらぬ方向へ捻れてしまうのだが………
しばらく押し黙った。
が、
突如顔を上げた。
『お前!
葛城貴斗。
まさか他に隠してる女いねーだろうな??』
と詰め寄る。
『……いないよ』
『本当だな?』
『ああ。……本当だ』
『めぐるを絶対に泣かすなよ。
1度でも泣かしたら、……俺はお前を殺す』
『拓海!
物騒なことを言わないで』
『……分かった、
約束する』
貴斗はそう呟いた。
震える左手を拳に握って……。
―――――――――
『じゃあ、
また…連絡は入れてくれよ』
拓海は帰路につく前に、
めぐるに念を押した。
『うん!
メールするから。
父さんと母さんにも宜しく言っといてよ』
『ああ。
じゃあな』
と青い車は葛城宅から出て行った………
道中、
拓海は悔し涙を堪えた。
(くっそ……
そりゃ俺は弟だよ?
そりゃそうだけど!
何であんなヤツなんだよっ絶対何か裏があるに決まってる……)
敗北から、
悔し紛れに貴斗を恨んだ。(アキちゃんから聞き出してやるっ)
………人懐っこい拓海は、昭恵の携帯番号を聞き出していた。
「家族なので緊急時に!」と言うと昭恵は心良く教えてくれた。
嫉妬と恨みからのこの行動が、思いもよらぬ方向へ捻れてしまうのだが………