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花咲く夜に
第4章 衝撃
コンコン。
めぐるは自室をノックする音で、
ハッとした。
『……おーい。
めぐる?』外から貴斗が呼び掛ける。
『…はぁいっ』
開けるよ、
の声と同時に貴斗が顔を出す。
『……雨酷いけど、
大丈夫みたいだ。
お前休ん………
どした?』
部屋の真ん中のソファーに、青ざめて座っているめぐるを見て貴斗は『熱でも出たか?』と歩み寄る。
しゃがみ、
目線をめぐると同じ高さにした。
『どれ、
オデコは………』
右手がめぐるの額へと伸びる。
『いやっ』
めぐるは咄嗟に、
貴斗の手を払った。
『……どした?
変だぞ、めぐる』
『………ちょっと、
頭が痛いから………
寝る……』
目を合わせずに、
めぐるはそう溢した。
『え、
やっぱり熱か?
風邪かな。
分かった。
寝てろ、今日は』
貴斗は部屋を出ていく。
『食欲はあるか?
祖母さんに何か作ってもらおうか?
腹は痛くないか?』
出ながらそう訊く貴斗に、
めぐるは『大丈夫。
食欲はない。
寝てるね』
と背中を向けて布団へと移動した。
(―――天気の急変で、
体調崩したかな?)
貴斗は首を傾げ、
階段を下りた。
(さっきまで元気だったのになぁ)
『祖母さん、
めぐる頭が痛いから寝てるってさ』
台所でネギを刻んでいた昭恵へそう告げた。
『ありゃ?
珍しいね、今までピンピンしてたのに。
風邪かねぇ』
昭恵もハテ?
と首を傾げる。
『だよなぁ。
何か変なモノ食ったんじゃないか』
言いたい放題だ。
めぐるは自室をノックする音で、
ハッとした。
『……おーい。
めぐる?』外から貴斗が呼び掛ける。
『…はぁいっ』
開けるよ、
の声と同時に貴斗が顔を出す。
『……雨酷いけど、
大丈夫みたいだ。
お前休ん………
どした?』
部屋の真ん中のソファーに、青ざめて座っているめぐるを見て貴斗は『熱でも出たか?』と歩み寄る。
しゃがみ、
目線をめぐると同じ高さにした。
『どれ、
オデコは………』
右手がめぐるの額へと伸びる。
『いやっ』
めぐるは咄嗟に、
貴斗の手を払った。
『……どした?
変だぞ、めぐる』
『………ちょっと、
頭が痛いから………
寝る……』
目を合わせずに、
めぐるはそう溢した。
『え、
やっぱり熱か?
風邪かな。
分かった。
寝てろ、今日は』
貴斗は部屋を出ていく。
『食欲はあるか?
祖母さんに何か作ってもらおうか?
腹は痛くないか?』
出ながらそう訊く貴斗に、
めぐるは『大丈夫。
食欲はない。
寝てるね』
と背中を向けて布団へと移動した。
(―――天気の急変で、
体調崩したかな?)
貴斗は首を傾げ、
階段を下りた。
(さっきまで元気だったのになぁ)
『祖母さん、
めぐる頭が痛いから寝てるってさ』
台所でネギを刻んでいた昭恵へそう告げた。
『ありゃ?
珍しいね、今までピンピンしてたのに。
風邪かねぇ』
昭恵もハテ?
と首を傾げる。
『だよなぁ。
何か変なモノ食ったんじゃないか』
言いたい放題だ。