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魂喰い姫〜コンクイヒメ〜
第3章 取り戻し姫
『おやまぁ、どうもありがたいことだ。
姫様、ありがたく頂きます』
ばあやが一礼すると、

姫様は屈託なく笑った。



















『______お友だち?』
翌日、姫様はキョトンとした。


『そうだよ、姫。
41の国の王子が是非明日の夜のパーティーでお前と遊びたいと言っている。
どうだい、たまにはお友だちを作ってみたら』
王様は煮込みを食べながら話した。



『そうよ。
貴女もずっと城にいるわけにはいかないのよ。
気晴らしになるかもしれませんしね』
妃も同調する。




姫様は戸惑った顔をした。
『お友だち…………………。
パーティーで作るの?』



ガッハッハ、と王様が笑う。
『そんなに構えなくてよい!
少し会話をするだけでよいのだ。
どうだ、41の国の王子もお前と懇意にしたいと申しておる』





『え…………………。
うーーーん………………、
じゃあ少しだけ』

姫様は美しい顔をしかめた。


気乗りはしていないのだ。




ばあやは部屋の隅で待機しながら、
胸を撫で下ろす。

パーティーに参加するならそれで良い。


『あっ……………嫌だわ、やっぱり!
行くならばあやも同席して?
ならば話せると思うわ!』

姫様は首を振って言う。







妃が『仕方ないわねぇ。
ばあや、同席をして??』と振り返った。


ばあやは『ははぁ、しかしこの老婆が赴くには………
衣装もありませぬし』
と困惑した。



何せ、
姫様の身の回りの世話に明け暮れてきたのだ。
ネズミ色のぐしゃぐしゃほつれたワンピースしか持っていない。
今着ているのがそうである。





『なぁに、ばあやにもドレスを作ろう!
採寸し朝までに仕上げなさい』王様が家来に怒鳴る。




ばあやは目が点になった。

私に、ドレス??


『ばあやのドレス姿、
早く見たいわ!!』姫様が嬉しげに言う。

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