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魂喰い姫〜コンクイヒメ〜
第3章 取り戻し姫
_____パーティー当日である。
38~45までの国の国王・妃・姫または王子、
その近親者が参加し、
盛大なパーティーとなった。
『やだ…………………、
ばあや、離れないでね?』
姫様は人見知りをして首をすぼめ、
ばあやのドレスの袖を掴み離さない。
『姫様?
41の国の王子様とお話ししませぬか』
ばあやは促した。
と、
言ってもその王子が見当たらない。
顔も知らないのだ。
キョロキョロすると、
入り口のドアがギギギギ……………と開いた。
皆片手にグラスを持ち食べ物を取り分けながらお喋りに興じていて見向きもしない。
ばあやは目を見張った。
『……………………………………なんと』
思わず声が零れた。
開いたドアの内側に、
国王と妃が立てっている。
その隣に、佇んでいるのが王子だろう。
金髪はキラキラと朝陽のように煌めき、
瞳は淡い青をし肌は透き通るように白い。
上背はまだないが、
佇まいが凜としていた。背筋がピンと伸びている。
美しい絵画を見ているようだ。
『あっ。あの方………、かしら…………』
姫様も気付く。
緊張したようで、
握る手に力がこもる。
38~45までの国の国王・妃・姫または王子、
その近親者が参加し、
盛大なパーティーとなった。
『やだ…………………、
ばあや、離れないでね?』
姫様は人見知りをして首をすぼめ、
ばあやのドレスの袖を掴み離さない。
『姫様?
41の国の王子様とお話ししませぬか』
ばあやは促した。
と、
言ってもその王子が見当たらない。
顔も知らないのだ。
キョロキョロすると、
入り口のドアがギギギギ……………と開いた。
皆片手にグラスを持ち食べ物を取り分けながらお喋りに興じていて見向きもしない。
ばあやは目を見張った。
『……………………………………なんと』
思わず声が零れた。
開いたドアの内側に、
国王と妃が立てっている。
その隣に、佇んでいるのが王子だろう。
金髪はキラキラと朝陽のように煌めき、
瞳は淡い青をし肌は透き通るように白い。
上背はまだないが、
佇まいが凜としていた。背筋がピンと伸びている。
美しい絵画を見ているようだ。
『あっ。あの方………、かしら…………』
姫様も気付く。
緊張したようで、
握る手に力がこもる。