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魂喰い姫〜コンクイヒメ〜
第1章 魂を喰らう
嘉風は年の頃は13である。
結に恋心に似たものを抱いていたのだろう、
夕刻になり辺りは薄い暗闇に包まれる中……結の傍らで同じように息を潜めた。
烏がギャアギャアと啼く。雉(きじ)がケンケンと吼える。
屍が数体転がっている平地に、
ゆらりと影が見えた。
(!あれか………何だ?女………?)
(女だな……………)
結と嘉風は囁き合う。
髪を結い上げた色鮮やかな着物の娘が現れた。
(嘉風、どこかの國の姫様じゃろうか)
(しかしこんな僻地に1人で居るなど姫様ならば考えられん……)
(じゃな)
様子を見ていると、
娘はおもむろに着物を脱ぎ始めた。
するすると帯を解き、
着物をはだけて襦袢が見える。
(………水浴びじゃろうか)
しかし、近辺に川も無い。
娘の顔は全くみえない。
が、
はだけた着物から伸びた白い脚は見てとれた。
屍を仰向けにし、
甲冑を外している。
(………?追い剥ぎか?)
男の屍に跪くように、
膝を土に着けて上半身を前に屈ませている。
結はじっと眼を凝らす。
夕刻過ぎのこの薄暗闇が結の眼がいちばん良い刻なのだ。
屍の下半身に、
筒のような白い物体が勃ち上がった。
結に恋心に似たものを抱いていたのだろう、
夕刻になり辺りは薄い暗闇に包まれる中……結の傍らで同じように息を潜めた。
烏がギャアギャアと啼く。雉(きじ)がケンケンと吼える。
屍が数体転がっている平地に、
ゆらりと影が見えた。
(!あれか………何だ?女………?)
(女だな……………)
結と嘉風は囁き合う。
髪を結い上げた色鮮やかな着物の娘が現れた。
(嘉風、どこかの國の姫様じゃろうか)
(しかしこんな僻地に1人で居るなど姫様ならば考えられん……)
(じゃな)
様子を見ていると、
娘はおもむろに着物を脱ぎ始めた。
するすると帯を解き、
着物をはだけて襦袢が見える。
(………水浴びじゃろうか)
しかし、近辺に川も無い。
娘の顔は全くみえない。
が、
はだけた着物から伸びた白い脚は見てとれた。
屍を仰向けにし、
甲冑を外している。
(………?追い剥ぎか?)
男の屍に跪くように、
膝を土に着けて上半身を前に屈ませている。
結はじっと眼を凝らす。
夕刻過ぎのこの薄暗闇が結の眼がいちばん良い刻なのだ。
屍の下半身に、
筒のような白い物体が勃ち上がった。