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人妻温泉
第4章 その4
『夢舟』は、混雑はしていたが5分程度待ち直ぐ座れた。


生け簀に行ってエビ、イカ、鰹、サワラなど数種類の魚介を網で掬う。
貝も何個か取った。
サザエである。

サザエは網で焼いて貰う。鰹とサワラは店主に任せると、特製タレ漬け&西京焼きにしてくれた。白いご飯と味噌汁つき。
エビとイカは天ぷらに揚げてもらった。

海鮮豪華尽くしである。

味噌汁は独特で、
甘さがかなり強めでコクがあり『うわっ、美味しい!』
『甘いのが絶妙だな』
と2人して歓喜する。


他のも堪能して、
店の店員も感じがとてもよく楽しく食べれた。

ファミリーやカップルで賑わう店を後にした。


夜7時だ。
帰るには少し早いなと思っていると、
綾加は『デザートでお茶しませんか?
美味しくて居心地のいいカフェがあるの』
と隠れ家風カフェへ案内してくれた。

天井も壁も木造のアンティークなカフェ。

テーブル同士が離れていて、店主がかなり高齢である。
ウェイトレスは奥さんなのだろう、高齢の婦人がしていた。
低くシャンソンミュージックがかかっている。

俺はエスプレッソとミルクレープ、綾加はモカとモンブランケーキを頼んだ。

『へぇ、綾加さん良い店を知ってるんだね。
店主と婦人がすごく良い感じだ。落ち着くね…』


『でしょう?
ちょっとした私の<プチリラックスタイム>によく来てるの。
デザートも美味しいのよ。流行りのカフェだと、
美味しいんだけど若い人たちばかりでホッとしないのよね。』


ほどなく注文品が運ばれて、
ゆっくりと濃い珈琲を舌に落として味わった。
ケーキも甘過ぎずちょうどいい。

何だろう、
癒されるなぁ。

綾加は今日は髪を1つにまとめていて、
すっきりしている。

肌の白さと表情が柔らかくて…
(こういう人が俺の部屋にいたらいいな)と思った。

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