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第1章 その1

そのまま疲れて、
床に入り寝入ってしまった。


――――翌朝。
目を覚ますとルミの顔が隣にあった。
ルミは目を覚まし、
『おはようございマス』と少し恥ずかしそうに呟く。
『おはよう………』俺も恥ずかしい。

時計を見ると８時だ。

寝乱れた浴衣を直しながら、床を出た。トイレ、洗面、歯磨きなどを2人で済ませて……

『晴敏さん、
珈琲淹れましょうか』ニコニコ笑う。

珈琲好きと分かったのだろうか？ドキリとした。
『うん、ミルクと砂糖少なめの濃いのが飲みたいな』
『分かりました〜♪』

ポットから湯を注ぎ、
インスタントだがドリップタイプの珈琲バッグで淹れて好い香りがする。

俺は苦めを飲み、
ルミはミルクたっぷりの甘めを淹れて飲んでいる。


朝食は洋食を注文した。
トーストとゆで卵、シーザーサラダにフルーツ付き。座敷で向かい合って食べる。