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人妻温泉
第3章 その3
温泉に入る時間を長く持ちたいと思っていたから、
部屋選びは『ごくごくシンプルで自宅のような素朴な部屋』
を選んでいた。


ダイニングキッチンにリビング風ルーム。
奥に寝室、野外にはいつもと同じ温泉。
部屋に入ると家で履くようなスリッパもある。


とりあえず寝室にゆりを寝かせた。


『す、すみません………』顔が赤い。
『……あの、田川さま…………すみませんが、
スーツが窮屈なので緩めさせていただきます……』
とジャケットを脱ぎ、
シャツのボタンを外してスカートのファスナーを下ろした。


俺は突然のハプニングに驚いたが、
ゆりは苦しそうに寝返りを打つ。
白いシャツがはだけて谷間が見えた。

(うわっ………)
思わず手を伸ばしそうになる。
(待て待て。
相手は案内係だし病人。
とりあえず、とりあえず我慢な)

自分に言い聞かせてキッチンの冷蔵庫へ向かう。
アイスノンがあるかと思ったのだ。

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