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人妻温泉
第3章 その3
幼少期の傷―――――


それは、
大人になってからも影を落とし続けるのだろうか。


ボーッとしている俺には、想像しかできないけれど………

(奈津子さん。
ボケッと生きてきた俺には分からないから、
失礼ならすみません。)

(………何?)


(あなたはとても優しいし、
気遣いが出来る。
それに…あなたは自覚が無いかも知れないけど俺は顔を見た瞬間に安心感をあなたから貰った。

上手く言えないけど…
あなたは素敵な女性だよ。もっと自信を持ってもいいくらいだ)


(……………)
奈津子が無言になった。


マズイ。傷つけたか。


(………ありがとう。
嬉しい………)
奈津子は涙を溢した。


(晴敏さんこそ、
とても素敵なかただわ)


(俺?あはは、ありがとう)
照れくさい。
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