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第3章 その3

ゆりは『田川さま、
このあとどうされますか？』
しっかりした口調に戻る。

時計を見ると午前10時。

チェックアウトは昼前の予定だ。

１時間と少しか。


『再度神崎を手配することも可能でごさいます。』

ゆりはそう言ったが…


俺は大胆にも、
『ゆりさん。
もし、可能ならば１時間だけ隣で座っていてもらえませんかね……』


『田川さま、スタッフは肉体的サービスはNGという決まりになっておりますの』

『いえ、何もしませんし、しなくていいんです。
……ただ、お茶を飲んで時間を過ごすだけで構わないんですが…
ダメですかね』


『…………………』