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人妻温泉
第4章 その4
食い終わり、蕎麦屋を出てプラプラと歩きながら雑談する。

『ですよね?
あの、何考えるのか分からないのが苦手なのよね』

『そうなんですよ。
特にネコ………いつ何するか分からなくて。
俺、昔友達の家で「大人しく寝てるな」と思ってたらいきなり顔に飛び付かれましたから(笑)』


苦手な動物の話題で盛り上がり、
『また、良ければ食事しましょう』
と綾加が言う。

俺も嬉しく、
『はい、是非。
あ……そうだ。今度は生け簀から直接魚を取って調理する海鮮料理屋行きませんか』

『えっ、スゴい!
新鮮でしょうね…
よろしくお願いします』
にっこりと微笑んで、
綾加は去っていく。


俺は自分から次の約束を取り付けたことに武者震いをしてしまう。
(こんなことが出来るなんて、
俺成長した気がする……)


やはり、
〔人妻旅館〕で女性に慣れたのかな……


また翌週の土日に予約を入れた。
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