この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第6章 禁断の恋
だって八反田さんがこんなに笑ってる。
そして彼はるかちゃんの頭を撫でるように大きな手を乗せた。
瞬間的に、るかちゃん羨ましい、と思ったが私の想像とはちょっと違う台詞を彼は口にし、彼女の頭を押し込み自らも頭を垂れた。
「うちの流川が撮影の邪魔ばかりしてすみません。いつも時間の押す中来て下さるのに……。そちらでうまく編集してやってください。特にこちらからの要望はないのですが、都合上、この子の売りは幻想系アイドルなので……」
八反田さんが申し訳なさそうに眉をひそめる。
「分かってますよ八反田さん!ただ我々ギョーカイ人としては、大人しい流川ちゃんより、今みたいな無邪気な流川ちゃんのが、好ましく感じるけどねぇ……!今も昔も、アイドルに求める男のロマンは罪深いよねぇ……」
下町の親父さん口調でしみじみ呟いたカメラマンのおじさんは、
「それじゃあまた来ますよ!八反田さん!」
豪快に八反田さんの背中をはたいて握手を求めた。
八反田さんは面食らいながらも、気合の一撃に笑顔で答えて見せた。
「ありがとうございます!」
「俺達は、あんたのおかげで仕事がふえたんだ!応援してますよ!」
そうしてdolceを後にしたカメラマンさんとリポーターのお兄さん。
彼等は八反田さんと懇意にしている映像会社のスタッフさんだ。
元々事務所には幾つか映像編集の子会社があったが、仕事を卸し過ぎて細かいところまで手掛けられなかったマイナス要素があった。
八反田さんはdolceに関わる前の仕事で、新人バンドのマネージャーをしていたらしく、その時に独自のルートで映像編集の会社と格安で独占契約をとってきたらしい。
そのおかげで超新人バンドマン達といえども、テレビ露出時の映像の使い回し等が無くなり質が高まった結果、視聴者の第一印象は高まり、ファンが増えたのだという。
ミュージシャンは音楽を聞いてくれないことには始まらない。
でもそれは当たり前のことであって、コマーシャルの映像にまでこだわった売り方をしたことで、ヒットを生んだのだと思う。
そして彼はるかちゃんの頭を撫でるように大きな手を乗せた。
瞬間的に、るかちゃん羨ましい、と思ったが私の想像とはちょっと違う台詞を彼は口にし、彼女の頭を押し込み自らも頭を垂れた。
「うちの流川が撮影の邪魔ばかりしてすみません。いつも時間の押す中来て下さるのに……。そちらでうまく編集してやってください。特にこちらからの要望はないのですが、都合上、この子の売りは幻想系アイドルなので……」
八反田さんが申し訳なさそうに眉をひそめる。
「分かってますよ八反田さん!ただ我々ギョーカイ人としては、大人しい流川ちゃんより、今みたいな無邪気な流川ちゃんのが、好ましく感じるけどねぇ……!今も昔も、アイドルに求める男のロマンは罪深いよねぇ……」
下町の親父さん口調でしみじみ呟いたカメラマンのおじさんは、
「それじゃあまた来ますよ!八反田さん!」
豪快に八反田さんの背中をはたいて握手を求めた。
八反田さんは面食らいながらも、気合の一撃に笑顔で答えて見せた。
「ありがとうございます!」
「俺達は、あんたのおかげで仕事がふえたんだ!応援してますよ!」
そうしてdolceを後にしたカメラマンさんとリポーターのお兄さん。
彼等は八反田さんと懇意にしている映像会社のスタッフさんだ。
元々事務所には幾つか映像編集の子会社があったが、仕事を卸し過ぎて細かいところまで手掛けられなかったマイナス要素があった。
八反田さんはdolceに関わる前の仕事で、新人バンドのマネージャーをしていたらしく、その時に独自のルートで映像編集の会社と格安で独占契約をとってきたらしい。
そのおかげで超新人バンドマン達といえども、テレビ露出時の映像の使い回し等が無くなり質が高まった結果、視聴者の第一印象は高まり、ファンが増えたのだという。
ミュージシャンは音楽を聞いてくれないことには始まらない。
でもそれは当たり前のことであって、コマーシャルの映像にまでこだわった売り方をしたことで、ヒットを生んだのだと思う。