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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第6章 禁断の恋
序でに、それぞれ3方向から絡んでくるサキュバス3人を追い払った八反田さんは、
「風間も流川も俺を色目で見るんじゃない」
と溜息を吐いた。
「ハーレムってのも大変なんですねー!うらやましいー!」
るかちゃんがにやにや笑いながら、私の嫉妬心を代わりに投げつけてくれた。
八反田さんが珍しくムキになったと覚しき返答をする。
「俺は年若い娘より、30代前後の女性が好みなのでね。こんなのはハーレムでもなんでもない」
この発言には私は完全にとばっちりだ。
つまり私は八反田さんと恋愛関係にすらなれないどころか、八反田さんの好みですらないってことなのだから。
それでも、私以外の女の子達とはあんなに仲が良いのに……。
厄介者扱いされているのではと不安になって、今度は目一杯の哀しみに包まれた。
せめて、せめて本当に大前さんのポジションに行けたら……。
将来的なビジョンから見ても、絶対毎日関わらなくちゃならなくなる。
そうしたら、さすがの八反田さんだって私とも楽しくお話してくれる。
やっぱり私、自分の為にも目標を達成しなくちゃならないんだ。
でもイマイチ自分に自信の持てない私に、どうすればいいのかなんて答え、そうそう浮かぶはずはない。
「みゆり!まあそう羨むこたぁないって!みゆりには人類最強の武器、おっぱいがある!」
「ひゃ!」
くノ一の如く私の背後に回ったるかちゃんに、乳房を鷲摑まれた。
私の甲高い声に鬱陶しさを感じたのだろう、サキュバス3人組と八反田さんが私達を振り返った。
「倒れて色んな人に迷惑かけたのに、いい気なもんね」
「遊んでないで開店準備くらいやってよ」
「そうよ、相変わらず鈍くさいわね」
八反田さんの周囲にセクシーに憑依したまま、3人は我が物顔で私達を顎で扱き使おうとする。
るかちゃんが牙を剥こうとしたところで、八反田さんがやっぱり仲裁に入った。
「風間は倒れたくて倒れたわけじゃない。それを履き違えるな。しかも昨日はおまえ達3人よりアイデアを出してよく働いていたとの報告も充分耳にしている。しかしだからといって、いつまでも遊んでいるのは当然よろしくない。分かったら全員仕事に戻れ」
つまり喧嘩両成敗、サボりは全員に該当するマイナス点ってこと。
私は結局誉められた訳ではなく、ボケッと八反田さんを眺めていたことを叱られてしまったのだ。