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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第6章 禁断の恋
お、怒ってる……。

「は、八反田さん……あの、私!ごめんなさい!まだ、その、覚悟、決めてなくて……ほ、ほら!メイク、直してないし!」

「大丈夫だよ。そんなの。ノーメイクでも可愛いよ、みゆりは」

「うそ!」

「うそじゃない。知ってるよ、俺は」

「え、なんで!」

「みゆりのことならなんだって知ってるから。だって君のファンだからね……。だから、さあ可愛い顔を見せてごらん?」

優しく誘導させられ、私はついカメラを自分に向けてしまった。
体が映らないように。
それで、この声の主の顔がわかるなら……。
そんな期待もあったから。

「……こんばんは、風間みゆりちゃん」

そこに映っていたのは……。

「残念でした。そんなに簡単に答えを教える訳ないだろ?もし違ったら……きっと君の夢を壊してしまうし、本当だったら……きっと幻滅するだろうから」

それは上手い具合に首から下だけが映った、男性の姿だった。
ビデオボックスというものは、女の人が入れないところだと聞いたことがあるし、そもそも18歳未満は入れないところなんだよね?
年末に18歳の誕生日を迎えたばかりの私には、縁のないものだったから、こんな風に、ネットカフェみたいな作りになっているんだと画像を通して初めて知った。
声の主は深くリクライニングチェアに腰掛けていた。
壁にはハンガーだけが掛かっており、当然のようにワイシャツやネクタイもまだ着用したままだった。
下もまだ履いたままだ。
乱れてもいない。
ズボンを脱いだなんて嘘だったんだ!!
なのに、私は……。
私はなんて恰好で……。
この人とビデオ通話なんて始めてしまったのだろう。
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