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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第6章 禁断の恋
「あの、私……!」
「大丈夫、心配しないで。そのままでいいよ。嫌がられるかもと思って、俺、スーツ着直しただけだから。みゆりはそのままで充分だよ。可愛い」
「……カワ……あぅぅ……」
「真っ赤な顔が、更に真っ赤になったね。なぁ、首から下は、何も着ていないの?だったら、早く見せて……」
「だ、駄目です。そんなの!八反田さんだって、見せてくれてないのに!」
「なにを?」
「な、なにをって……」
「みゆりは、欲しがりさんだね……」
言って、八反田さんはネクタイに手をかけた。
遠く薄暗い中でもわかる。
大きな手。
綺麗な指先。
それが器用にえんじ色のストライプのネクタイを外していく。
シュルっと音がして、襟元から引き抜かれる。
食い入るように見詰めていたのがカメラ越しに伝わっていたらしく、彼は言った。
「今からそんな蕩けた顔をして、どうするのかな?」
今日、八反田さんはどんな私服だったろう?
いつも私が会うときは、既にギャルソンの恰好をしているからわからない。
着替える前を見かけてたら、きっと本人かどうか確認できたのに。
濃紺のスーツを脱ぎ、スマホの中の男は一旦画面から見えなくなった。
だけどすぐに戻ってきて、今度はワイシャツのボタンをプチプチと外し始めた。
徐々に露わになる、男の躰。
ボタンを全て外すと、胸筋とおへそがちらつく。
細いからだは筋肉も少なかったけど、ムダな肉すら一辺もなかった。
「どう?」
聞かれて、
「とってもセクシーです……」
ときめく心を抱きながら伝えた。
「あ、いつもは肌着着てるんだよ?こういう視覚を刺激するの好きかなって思って、先に脱いでおいたんだ。スーツ姿も喜んでくれると思ってさ。だから、自分だけ先に脱いで恥ずかしいなんて思わないでね」