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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第6章 禁断の恋
「あ、あの……私、あなたが八反田さんでも、八反田さんじゃなくても……。ずっと、こうやってお電話していたいです……。だって、毎日カフェで八反田さんに逢えるのと同じくらい、あなたと電話するのも、楽しみなの!」
叫び終えて、思わず、カメラを自分の顔に向けていた。
すると、画面には男の顎から下が映し出されていた。
「………そうか……ありがとう……。信じてくれて。……君の、綺麗な躰を見せてくれて、ありがとう」
彼は、優しい声で続けた。
「……安心して。俺はみゆりを裏切らないよ。こんな、一番可愛いくてやらしいところ見せてくれるなんて、俺のこと、大事に想ってくれている、証拠だろう?」
「あ、当たり前です!他の誰にも、こんなとこなんて見せたくないです!」
「なんだ、まるでもう全部、分かってるみたいな言い草するんだな……」
それなら仕方ないね、と彼は笑った。
カメラがゆっくりと、上に向けられる。
「みゆりが、大事な部分を見せてくれたんだから、俺だって見せない訳にいかないだろ?」
言いながら、徐々に徐々にゆっくりと。
顎先、唇。
映し出される真実。
これで、全て分かるんだ。
この人が誰なのか。
もう、殆ど分かっているけれど、答え合わせが必要だったこと。
ねぇ、八反田さん?
あなたも私と気持ちが同じだって、思っていいんだよね?
「……結構、照れ臭いものなんだな。こうやって顔を晒すのは……」
そうやって彼の声が聞こえたのは、間違いなかった。
でも、私はカメラの中の人物を視線の先に捉えることが出来ずにいた。
だって、仕方ないじゃない。
開かれるはずのない私の部屋のドアが開け放たれれば、蹴破られたわけでもないけど振り返るに決まってる。
「ただいま、みゆり。俺の可愛い、極上のエロい妹……」
全裸で、足を開いていた私を見て……。
兄は……。
私の兄、風間みなとはニタリと笑っていた。