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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第6章 禁断の恋
言われて、窓の外を確認した。
一度見たことのある、白い車が止まっている。
思わず着の身着のまま部屋を置き去りにした。
八反田さんが運転席から出てきて、飛び込んだ私を受け止めてくれた。
驚いてはいたけれど、ちゃんと抱き締めてくれた。
「泣いてるんですか?」
優しく微笑んだ彼は私の頭に手を置いて、ぽんぽんしてくれた。
大きな八反田さんの手を乗せられて、るかちゃんが羨ましいと思ったあの瞬間を、軽く凌駕してしまう嬉しさ。
たまらず、八反田さんの胸元の匂いを深く吸い込んだ。
この世の何よりも甘くて、しなやかな匂い……。
そして今、素直に八反田さんの運転する車の助手席に座っている私は、もしかしてもうとっくにお兄ちゃんに殺されて、夢でも見ているんじゃないかなと錯覚すら起こしていた。
でも八反田さんに渡されたハンカチからは、やっぱり八反田さんの匂いと柔軟剤の良い香りがしたから、私は生きているんだと実感した。
泣き顔を見られるのが恥ずかしくて、それを顔に覆う。
心配をかけるつもりはなかったのに。
でも、だからと言って、震えが収まった訳じゃない。
本当は、八反田さんに逢えて嬉しいし、たくさんお話したいのに……。
「…………」
流れる車のエンジン音と、音楽プレーヤーが紡ぐ今話題のバンド、エアラバの曲だけが、耳に届く。
八反田さんがマネージャーをしていたっていう、あの。
暫く聞いていると、八反田さんが当たり前のように鼻歌を始めた。
機嫌が良い証拠かな。
私、こんななのに、邪魔じゃないみたい。
ちょっとほっとして、八反田さんの方を見遣った。
「風間さん。お腹はへってないですか?ちょっとラーメン付き合って欲しいんですが」
ここで、う、カロリーが……なんて気にするタイプじゃなくて、良かったと思うし、撮影の為に体系を気にしなくちゃならない売れてるアイドルじゃなくて、変な話少し安心もした。
だって、有名人だったら、私、こんな風に八反田さんと夜中に出かけたりなんて出来ないだろうから。
一度見たことのある、白い車が止まっている。
思わず着の身着のまま部屋を置き去りにした。
八反田さんが運転席から出てきて、飛び込んだ私を受け止めてくれた。
驚いてはいたけれど、ちゃんと抱き締めてくれた。
「泣いてるんですか?」
優しく微笑んだ彼は私の頭に手を置いて、ぽんぽんしてくれた。
大きな八反田さんの手を乗せられて、るかちゃんが羨ましいと思ったあの瞬間を、軽く凌駕してしまう嬉しさ。
たまらず、八反田さんの胸元の匂いを深く吸い込んだ。
この世の何よりも甘くて、しなやかな匂い……。
そして今、素直に八反田さんの運転する車の助手席に座っている私は、もしかしてもうとっくにお兄ちゃんに殺されて、夢でも見ているんじゃないかなと錯覚すら起こしていた。
でも八反田さんに渡されたハンカチからは、やっぱり八反田さんの匂いと柔軟剤の良い香りがしたから、私は生きているんだと実感した。
泣き顔を見られるのが恥ずかしくて、それを顔に覆う。
心配をかけるつもりはなかったのに。
でも、だからと言って、震えが収まった訳じゃない。
本当は、八反田さんに逢えて嬉しいし、たくさんお話したいのに……。
「…………」
流れる車のエンジン音と、音楽プレーヤーが紡ぐ今話題のバンド、エアラバの曲だけが、耳に届く。
八反田さんがマネージャーをしていたっていう、あの。
暫く聞いていると、八反田さんが当たり前のように鼻歌を始めた。
機嫌が良い証拠かな。
私、こんななのに、邪魔じゃないみたい。
ちょっとほっとして、八反田さんの方を見遣った。
「風間さん。お腹はへってないですか?ちょっとラーメン付き合って欲しいんですが」
ここで、う、カロリーが……なんて気にするタイプじゃなくて、良かったと思うし、撮影の為に体系を気にしなくちゃならない売れてるアイドルじゃなくて、変な話少し安心もした。
だって、有名人だったら、私、こんな風に八反田さんと夜中に出かけたりなんて出来ないだろうから。