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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第7章 おなにぃ中毒
ふと顔をあげると、黒板は書き写しきる前に消されてしまった。
まあ、あとで誰かに見せて貰えばいっか。
だってこの数学の先生は、淡々と教科書に沿って問題をレクチャーするだけで生徒に答えを言わせるようなことはしない。
楽でいいよねって、クラスメイトからも人気の高い先生だ。
それなら授業を受けなくたって一緒。
寝ている男子も多い。
私も、今日は、いいかな……。
だって、八反田さんとの約束、守らなくちゃ……!

「あの、先生……気分が悪いです……」

頭がくらくらするふりをして、手を小さく挙げた。
クラスの視線が一斉に集まる。
本当に、ちょっとくらりとした。
なぜか、おま◯こがじゅくっともした。

「分かった。保健委員、連れてってやれ」

「ええー!俺、せっかく気持ち良く寝てたのに……!」

「授業中に寝るくらいなら、人助けくらいしてやれ」

先生に突っ込まれて、ぐぬぬな保健委員をクラスの爆笑が包み込む。

「マジで自分から寝てるとか言っちゃう嶋、ほんと頭わるいわー」

「寝てばっかいないで、みゆりちゃん早く連れてってやんなさいよー!」

「そうだぜ!風間さんと保健室でなんかあるかもよ!」

「え、なにそれじゃあ俺が行く!」

「いや、俺が!」

「う、うるせーな!風間!大丈夫か!ほら早く行くぞ」

嶋くんは廊下側の一番後ろから、わざわざ窓側後ろから2番目の私の席までエスコートしに来てくれて、私の肘辺りを掴んで立たせ、勢い良く歩き始めた。
クラスの人気者の嶋轟幻竜くんは、平成の奇病キラキラネームのクラス代表としても学校で名が知れている。
本人は力強い名前を気にしている様子は見せない。
けれど、高校三年のクラス替えで隣の席になった時、

「とげるって読むんだねー。何かを成し遂げるって意味かな?」

って質問をしたら、照れたように笑ってくれた。
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