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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第7章 おなにぃ中毒

それから、嶋くんとは、嫌われてはいないんだなって感じの会話くらいはするようになったっけ。
「ホントにだいじょぶなのか?風間」
嶋くんは一旦階段の前で止まって私を振り返った。
「よく、倒れたりするからさ……」
保健室は一階にあるから、降りてる途中で倒れんなよって忠告みたいだった。
私は、大丈夫とだけ言って、手すりに掴まり、一歩ずつ段を辿って行った。
「ほら、つい最近も倒れただろ?」
嶋くんが後から付いてきて、言う。
私はまた、大丈夫、と答えて、踊り場まで漕ぎ着けた。
「人の視線が苦手なのに、なんでアイドルなんかしてんの?」
また階段を降り始めた私を眺めて、嶋くんは話を続けた。
なんて返そう。
お兄ちゃんが原因のことは、口にしたくなかった。
とりあえず、何となく、とだけ呟いた。
それより、嶋くん、私のdólceのプロフィール、見てくれてるんだってことに驚きだ。
倒れる原因は学校で一つも口にしたことがない。
「何となくか……。じゃあ俺も何となく、芸人でも目指そうかな」
無事、二階に辿り着いた私を見届けた後、嶋くんは怒涛に階段を駆け降りてきて、私の横を通り抜け前に回るなり大きな手振りで叫んだ。
「お笑い芸人てさ、アイドルと付き合ったりするじゃん!」
私の返事を待つ嶋くんは、手すりを軸に半回転して一階を目指す私を視線で追いかけていた。
ほとんど無視の私に、挫けないのもスゴイけど。
「将来さ、二人で売れて付き合ったら、面白くね?」
「廊下に響くから、黙って」
「……ハイ」
嶋くんは、そこで初めて叱られたわんこみたいに、シュンとした声をあげた。
振り返ると、ちょっとだけ嬉しそうな顔をした。
「ホントにだいじょぶなのか?風間」
嶋くんは一旦階段の前で止まって私を振り返った。
「よく、倒れたりするからさ……」
保健室は一階にあるから、降りてる途中で倒れんなよって忠告みたいだった。
私は、大丈夫とだけ言って、手すりに掴まり、一歩ずつ段を辿って行った。
「ほら、つい最近も倒れただろ?」
嶋くんが後から付いてきて、言う。
私はまた、大丈夫、と答えて、踊り場まで漕ぎ着けた。
「人の視線が苦手なのに、なんでアイドルなんかしてんの?」
また階段を降り始めた私を眺めて、嶋くんは話を続けた。
なんて返そう。
お兄ちゃんが原因のことは、口にしたくなかった。
とりあえず、何となく、とだけ呟いた。
それより、嶋くん、私のdólceのプロフィール、見てくれてるんだってことに驚きだ。
倒れる原因は学校で一つも口にしたことがない。
「何となくか……。じゃあ俺も何となく、芸人でも目指そうかな」
無事、二階に辿り着いた私を見届けた後、嶋くんは怒涛に階段を駆け降りてきて、私の横を通り抜け前に回るなり大きな手振りで叫んだ。
「お笑い芸人てさ、アイドルと付き合ったりするじゃん!」
私の返事を待つ嶋くんは、手すりを軸に半回転して一階を目指す私を視線で追いかけていた。
ほとんど無視の私に、挫けないのもスゴイけど。
「将来さ、二人で売れて付き合ったら、面白くね?」
「廊下に響くから、黙って」
「……ハイ」
嶋くんは、そこで初めて叱られたわんこみたいに、シュンとした声をあげた。
振り返ると、ちょっとだけ嬉しそうな顔をした。

