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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第7章 おなにぃ中毒

目を丸くしていたのは大前さんだ。
良かった、八反田さんじゃなくて。
きっと彼は今頃、事務室でパソコンを弄っている。
顔を合わせるのが恥ずかしくて素通りしたその場所、チラリと目の端に捉えた彼の後ろ姿はいつものギャルソンで、誰かと電話で遣り取りをしていた。
出勤したら、嫌でも顔を合わせるんだ。
それまでは恥ずかしいから逃げていたかった。
「おはよ、みゆりちゃん」
煙草を取り出した大前さんにまるで竹馬の友であるかの如く挨拶された。
昨日の夜とはまた一変して、いつもクールな美人アイドルに戻っている。
「お、はよう……ございます……」
たどたどしくも挨拶を交わすが、これに一番驚いたのは他でもないるかちゃんだった。
「えっ!えっ!なんなのなんなの突然!怖い!嫌すぎる!その爽やかな挨拶!」
「爽やかなって、流川さん、私のことなんだと思ってるの?」
「悪の親玉系女子」
「ぶっ!」
私が最後に思わず噴き出すと、大前さんは、やれやれといった風に苦笑した。
「じゃあもういいわ、それで……」
呆れて煙草をふかす姿はやっぱり貫禄がある。
しばらく燻らせた煙を眺めていると、
「なに?」
と問われた。
まさか昨日のことを今聞く訳にいかない。
あの時見たことあったことは、誰にも内緒……つまりるかちゃんには言えない話なのだから。
「そういえば、LIME教えてほしいなぁと、思いまして……」
私としては良い解決策を見つけたと思った。
るかちゃんに知られないようにするには、これが一番得策だと。
けど、そういえば大前さんは、昨晩八反田さんにスマホを没収されてるんだった!
慌てた顔をした私に大前さんは一つもブレた様子もなく、ピンク色のスマホを鞄から取り出した。
良かった、八反田さんじゃなくて。
きっと彼は今頃、事務室でパソコンを弄っている。
顔を合わせるのが恥ずかしくて素通りしたその場所、チラリと目の端に捉えた彼の後ろ姿はいつものギャルソンで、誰かと電話で遣り取りをしていた。
出勤したら、嫌でも顔を合わせるんだ。
それまでは恥ずかしいから逃げていたかった。
「おはよ、みゆりちゃん」
煙草を取り出した大前さんにまるで竹馬の友であるかの如く挨拶された。
昨日の夜とはまた一変して、いつもクールな美人アイドルに戻っている。
「お、はよう……ございます……」
たどたどしくも挨拶を交わすが、これに一番驚いたのは他でもないるかちゃんだった。
「えっ!えっ!なんなのなんなの突然!怖い!嫌すぎる!その爽やかな挨拶!」
「爽やかなって、流川さん、私のことなんだと思ってるの?」
「悪の親玉系女子」
「ぶっ!」
私が最後に思わず噴き出すと、大前さんは、やれやれといった風に苦笑した。
「じゃあもういいわ、それで……」
呆れて煙草をふかす姿はやっぱり貫禄がある。
しばらく燻らせた煙を眺めていると、
「なに?」
と問われた。
まさか昨日のことを今聞く訳にいかない。
あの時見たことあったことは、誰にも内緒……つまりるかちゃんには言えない話なのだから。
「そういえば、LIME教えてほしいなぁと、思いまして……」
私としては良い解決策を見つけたと思った。
るかちゃんに知られないようにするには、これが一番得策だと。
けど、そういえば大前さんは、昨晩八反田さんにスマホを没収されてるんだった!
慌てた顔をした私に大前さんは一つもブレた様子もなく、ピンク色のスマホを鞄から取り出した。

