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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第7章 おなにぃ中毒

「別にいいけど」

この辺りはさすがリーダー、未来の主演女優賞受賞者と期待されているだけあるというところ。
すぐに全部察してくれたみたいで、自然にLIMEのバーコードを翳してくれた。
それを読み込み、

「わーい大前さんのあいでぃー!」

喜ぶ私に怪訝そうな顔を向け面白くなさそうなのは、やっぱりるかちゃんだった。

「みゆり、なんで?こんな奴と?」

「だって、同じメンバーだし1番人気のリーダーさんだよ!仲良くしたいよ!」

私は媚びようとかそんなつもりなく言葉にしたんだけど、大前さんも1番人気のというところに気分を良くしたらしい。

「私も風間さんにはいつか、ちゃんと謝ろうと思ってたのよ。あの時、突き飛ばしたりしてごめんね。体弱いの知らなくて」

そう言って謝った大前さんの、両手を合わせてウィンクする姿はやっぱり天使みたいに可愛い!
同性の私もどきどきするくらいに。

「いいんです!着替え、忘れちゃったの私だし。考えが甘かったなってちゃんと反省できましたから。dolceはなんというか、えっちな売りがない露出の少ない売り方が色だし、大前さんがそれを絶対に守りたかったんだって、今は分かるんです」

dolceは、あくまでアイドル企画JOBのコンテンツその一つにしか過ぎない。
数年かけて私達の姉妹グループが増えていくのだという。
仕事を頑張る女性というテーマを掲げた、現代社会の波に乗って生産された私達だから、まずは女性の性的な部分は排除しなくちゃならないんだって説明を受けた。
これはたぶん八反田さん達上層部の勝負所でもあるのだ。
私は、それをパンチラとか、透けブラのせいで、簡単にぶち壊してしまうところだったのかもしれない。

「まあ、そこまでは考えすぎだけど……あまり、露出で売れるのもどうかと思うのよね。後がなくなるし」

「そうですよね。ありがとう大前さん!」
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