この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第7章 おなにぃ中毒

〔そっか。ならいいのよ。私もだけど〕
大前さんからすぐに返事がくる。
今時のワカモノって機械に強いなぁってこういうとき事務所のおじさん達に感心されるけど、自分達でもそう思う。
会話しながら別の会話をLIMEでしてるんだもん。
〔今度、彼氏さんのこと、教えて下さい。
あ、ちなみに、るかちゃん、knifeさんの大ファンだから、気をつけて!〕
そう送ったとき、話題の主が身を乗り出した。
「というか、親分!これ、silverのツアーストラップじゃないすか!!silver好きなの!?誰好きなの!?スプーン?フォーク?私ナイフ!!」
〔そうみたいね……〕
大前さんが私を見て苦笑した。
「関係者と仲良いのよ。ファンとかじゃないから安心して。よかったらあげるけど」
るかちゃんに言いながら、リーダーはスマホを慣れた手つきでフリックして、
〔彼氏じゃない〕
私にLIMEしてきた。
「いや、大丈夫!同じの私、一億個持ってるから!!」
るかちゃんのいつもの地球規模の大袈裟な例えが炸裂しても、あらそう、と冷静にいられる大前さんがなんかやっぱり嫌いになれない。
でも、るかちゃんに、きっとそのストラップ、knifeさん本人が直接大前さんにあげたやつだって、教えてあげられないのがなんとなく悔しかった。
〔彼氏じゃないのにエッチしてるの?〕
だから私は、その悔しさも含めて、大前さんにそう送った。

