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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第7章 おなにぃ中毒
「ところで、くるみちゃんは、knifeさんとどんな関係なの?」
「セフレ」
「ぶっ!!」
即答過ぎて飲んでたノンカフェインの紅茶を吐き出してしまった。
「え、いつから!?」
「えー?小学生くらい?」
「ぶっふ……!!」
お茶が飲めない……。
「いやー、幼なじみだからさぁ。お互いの家に泊まることも多かったし……。ノリで?」
「そ、そうなんだ……」
ファンが聞いたら両方減滅だよ……。
「くるみちゃんて、見た目可愛い天使なのに、中味すごいよね。真逆……」
「そうね。色々贔屓されて、拗ねてたらこうなっちゃった」
「贔屓って?」
「海霧がなんでも凄すぎたから。私なんてどんだけ頑張っても、周りが全然褒めてくんなくて」
「それ、なんだかわかる!私は頑張っても何も出来ないことのが多かったし。生きる才能ないって今も思ってるよ」
「そっか。あんたも劣等感の塊なのか。だったらわかる?私ね、私を可愛いって言ってくれる人は、大好きなのよ。あんたも今褒めてくれたから、あんたのことも好きよ。顔に似合わずエロいとこもね」
「わ、私だって……」
大前さんのこと今は好きだよって伝えたかったその折に入った、着信の知らせ。
早坂さんかな?
スマホを確認すると非通知の表示だった。
「ご、ごめんくるみちゃん!電話来ちゃった!また掛けるね!」
「ん?あぁ、八反田さん?」
「ち、違うよぉ!」
多分……。
だって、私もこれが本人かどうか、知らないんだもの。
じゃあね、と天使の皮を被った綺麗な小悪魔が、通話を切った。
私はそのまま、真新しい電波を受信した。