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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第8章 躰の疼き……

「つーか、嶋が邪魔でよく見えない……っ!」

「ほんと図体だけはデカイからねあいつ……っ!」

嶋くんと黒咲くんは、従兄弟の関係なんだそう。
だからよく一緒にいるのを見かける。
黒咲くんと違って、嶋くんは単純明快な性格で、私にもよく話しかけてくれる。
印象は、愉快で裏が無い人、だ。
お昼休みに男子を集めてスベらない話とか一発芸をよくやってる。
目立つから、彼を好きな女の子も多いらしい。

この前、そんな嶋くんにも、告白に似た乱暴を受けた。

乱暴、とまで言えるのかは分からない。
ただ、あの時嶋くんが私にやったことは普通に見れば退学処分になってもおかしくない問題行為だ。
誰にも何も相談しない、隠し続ける私の感覚がおかしいだけで。

……あれから嶋くんは、一向に私に話し掛けて来なくなった。

別にそれで自分がモテるとは思わない。
けど、この自分でも驚く程たわわに実った乳房が、男達を混乱させ寄せ付けるのだとは理解してる。

そんなこんなで、私は学校の男子と距離を置くようにしている。
こういう具合だと、首を縦にふりふり女子といる方が都合がいいのだ。

「キャー黒咲くーん!!」

アタッカーの黒咲くんが一点決める度に、女子達が金切り声をあげる。

「うるせー‼︎颯が動く度にぎゃあぎゃあ騒ぐんじゃねーよ女子!!」

負けじと嶋くんが喚いてるうちにチャイムが鳴った。
みんな彼をほぼ無視の形でようやくランチタイムに突入だ。
私もさっさと体育館を後にして、更衣室で着替える。
もうお腹ぺこぺこ。
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