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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第8章 躰の疼き……
昼休みは女子のだいたいの派閥が分かる、そういう時間でもあるよね。
学校を休みがちの浮いた私には、気軽に話しかけてくれる子はいない。
世間はこれを、ぼっち飯だと揶揄する。
でも私はそんな言葉は気にならない。
1人だと、何かと楽ちんだからだ。
「ふわー!やっぱ裏庭はいいよねー」
奥に行きすぎると虫が飛んでるのが難点だけど。
そのぶん、人が寄り付かないから私はここが好きだ。
花を育てるために陽当たりもいいここは、私のお気に入り。
でも学年が上がった三ヶ月前から、知られてしまった。
「……どうも」
園芸部の部長、黒咲くんに。
いや、知ったのは私の方なのだ。
そういえば入学当初から、私が本を読んでランチをしている間、花の世話をしている人がいるなとは思っていた。
奥まったとこにあるアーチ状の薔薇の群れは背が高く彩られているから、人が居てもあまり気にならなかった。
でも、毎日そこに居たのが黒咲くんだと知ったのは、彼とクラスが同じになってからだ。
いや、それもまた語弊があって。
彼に告白されたのはほぼ一年前のこと。
その時私は、彼が何者かも知らなかった。
突然、ランチタイムに告白されたのだ。
感想は、なんだこの綺麗な人は……くらい。
じょうろを持っていたから、ああ毎日花の世話をしている人かとは思った。
でも花の世話をする遠目の姿なんていちいち目に入らないし、景色の一部。
興味もなかった。
近寄られて初めて気付いたのだ。
この花係、恐ろしく綺麗な顔立ちじゃないかっ……て。
「いつもここに居ますよね。良かったら付き合って下さい」
言われても全くピンと来なかった。
「えーと……私、あなたの名前も知らないし……」
「そうですよね」
そして彼はまた、いつも通り薔薇の世話に戻った。
それが一年後、同じクラスになって、あの学校1のイケメン黒咲颯だと知った。
彼は今日も通常運転をしに来たのだろう。
クラスメイトになって、挨拶は交わすようになったけど、それ以上は何も変わらない。
でも、今日は様子が違った。
学校を休みがちの浮いた私には、気軽に話しかけてくれる子はいない。
世間はこれを、ぼっち飯だと揶揄する。
でも私はそんな言葉は気にならない。
1人だと、何かと楽ちんだからだ。
「ふわー!やっぱ裏庭はいいよねー」
奥に行きすぎると虫が飛んでるのが難点だけど。
そのぶん、人が寄り付かないから私はここが好きだ。
花を育てるために陽当たりもいいここは、私のお気に入り。
でも学年が上がった三ヶ月前から、知られてしまった。
「……どうも」
園芸部の部長、黒咲くんに。
いや、知ったのは私の方なのだ。
そういえば入学当初から、私が本を読んでランチをしている間、花の世話をしている人がいるなとは思っていた。
奥まったとこにあるアーチ状の薔薇の群れは背が高く彩られているから、人が居てもあまり気にならなかった。
でも、毎日そこに居たのが黒咲くんだと知ったのは、彼とクラスが同じになってからだ。
いや、それもまた語弊があって。
彼に告白されたのはほぼ一年前のこと。
その時私は、彼が何者かも知らなかった。
突然、ランチタイムに告白されたのだ。
感想は、なんだこの綺麗な人は……くらい。
じょうろを持っていたから、ああ毎日花の世話をしている人かとは思った。
でも花の世話をする遠目の姿なんていちいち目に入らないし、景色の一部。
興味もなかった。
近寄られて初めて気付いたのだ。
この花係、恐ろしく綺麗な顔立ちじゃないかっ……て。
「いつもここに居ますよね。良かったら付き合って下さい」
言われても全くピンと来なかった。
「えーと……私、あなたの名前も知らないし……」
「そうですよね」
そして彼はまた、いつも通り薔薇の世話に戻った。
それが一年後、同じクラスになって、あの学校1のイケメン黒咲颯だと知った。
彼は今日も通常運転をしに来たのだろう。
クラスメイトになって、挨拶は交わすようになったけど、それ以上は何も変わらない。
でも、今日は様子が違った。