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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第8章 躰の疼き……
「でも風間さん、アングラサイトでは、昔から有名」
「な、なにそれ」
「触らせてくれる天使だって」
だから、告白したのに。
彼はそこまで口にして立ち去ろうとした。
一体どういうことなの!?
「ちょ、ちょっと待って……なにそれ」
「知らないの?まあ、普通しらないか」
「知らないも何も……」
私が動揺を見せれば、彼は不敵に笑ってオレの話を信じるかは任せるよと念を押した。
「痴漢ね。最初はおばさんとかにされてた方だけどそのうち興味が沸いて。自分でも相手にするようになった」
「それって犯罪じゃん!」
「そうだけど。オレが制服着てる高校生ってわかると、面倒だからか、相手はだいたいすんなり受け入れてくれる」
いや、それ、たぶん子供だからってより、黒咲くんの顔面偏差値が高いから許されてるのでは。
思ったけどだんまりしておいた。
「あんまり相手にされてなさそうなお姉さん達なら、何も言わないんだよ。もともとオレ、B専だし」
「……それって私のこともブスって言ってる?」
「今は趣味で造園のアルバイトしてるんだけど、そこに行くとだいたい依頼主ってセレブスな奥さんなんだよね。まあ業者に頼むくらいのガーデニングしてんだから、そういうことなんだよ」
「ねぇ」
「一通り仕事が終わると大抵高級なお茶菓子出してくれるんだ。でもそのうちだいたい躰も差し出してくれるから、コチラとしてはありがたいよね」
「ちょっと」
「ブスがひぃひぃ喚くの、堪らないんだよね、オレ」
「聞いてる?」
私が半眼になると、黒咲くんは飄々と宣った。
「風間さんはぶす可愛いと思う。だがそれがいいんだよ」
……分かってた結果だけど、これはひどい……。
でも、なんだろう。
この人に僅かながらも親近感が沸くのは。
「話がちょっと逸れたね。それで、痴漢されたりしてるうちに、深く関わった人が出来てね。そういう、犯罪すれすれを楽しむ集まりがあるのを知ったんだ」
「すれすれって……」